壁掛けテレビを設置する上で理想的な高さは?

壁掛けテレビの高さ

壁掛けテレビのちょうどいい高さってどれくらい?

これはテレビを壁掛け設置する上で多くの方が悩むポイントではないでしょうか。
テレビの設置位置は高すぎても低すぎても、視聴時に首や目に負担がかかって疲れてしまいます。テレビは頻繁に見るものだからこそ、無理なくリラックスして視聴できる高さで設置したいものです。
このページでは壁掛けテレビを取り付ける際の理想的な高さを見つける方法と、その理由について解説します。ぜひTV壁掛けをする際の参考にしてみて下さい。

理想的な高さで壁掛けテレビを設置するには

壁掛けテレビの最適な高さは、主に視聴位置と目線の高さによって決まりますが、一般的にテレビの上端~中心が目線の高さになるように設置することが推奨されています。 目線の正面よりも若干低めの10~15度程度下げた高さの方が無理なく疲れにくい姿勢で視聴できると言われています。

映画館を想像してみて下さい。映画を視聴する際に疲れにくい座席は前方と後方どちらでしょうか?スクリーンの高さが目線より高い位置にくる前の席よりも、スクリーンが目線より低い位置にくる中央~後ろの席の方が見ていて楽だったりしませんか?見上げるような姿勢での視聴は首や肩が疲れやすいのです。それはご家庭でのテレビ視聴にも同じ事が言えます。

しかし、これはあくまで基本的な目安であり、設置する部屋の具体的なレイアウトや使用する家具の種類によって変わってきます。また、テレビを見る際は座って、立って、寝ころんでなど、どういう姿勢で見る事が多いのか?姿勢によっても目線の高さは大きく変わってきます。ご自身やご家族の視聴習慣に応じて調整していきましょう。

無理なく視聴できる!最適な高さ設定

視聴距離とのバランス

壁掛けTVの高さを決定する上で注目したいのは視聴距離です。テレビの大きさに応じて、理想的な視聴距離が決まります。
一般的には、テレビの縦幅の長さの約1.5倍から3倍の距離が適切とされています。テレビの高さもこの距離に応じて調整することで、快適な視聴が可能になります。
また、視聴距離はテレビの画質(4Kか?フルハイビジョンか?)によっても異なります。4Kは高画質なので、より画面に近づく事で迫力が増し、近くでも見てもとても綺麗です。距離が近すぎて目が悪くなるのではとご心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、ブラウン管テレビと比べて現在のテレビは画面のちらつきがかなり軽減されているため、目への負担は軽くなってきています。

テレビの視野角をチェック

視野角とは
テレビを正面ではなく上下左右にずれた位置から見るとき、大きく色調が変化したり画面の明るさが減じたりせず、正常に見える角度のこと。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

テレビやPCモニターを正面では無く、斜めから見たら画面が異様に暗く見えたり、変な色で見えたりした事はありませんか?テレビごとに定められた視野角の範囲外から見るとそういった現象が起きてしまいます。

このように視野角が狭いTVは横や下などの正面以外から視聴した時に画面が暗く見えたり、色があせて見えたりする場合があります。
そのため、視野角が広いテレビの場合は少し高めに設置しても問題ありませんが、狭いテレビの場合は画面が正常に見えるように、より視線の高さに近い位置に設置することが重要です。設置前に取り付け予定のテレビの視野角を確認してみましょう。

テレビの中心が目線の高さにあると、上下の視野角が自然とバランス良くなります。視野角が狭いテレビを設置する際は目線の高さとテレビの中心を合わせ、映像が正常に見える位置から視聴できる事を考慮しての設置をおすすめします。

反射グレアの軽減

照明や窓からの光がテレビ画面に反射して映像が見えづらい!なんて経験はありませんか?そういった反射グレアを想定してテレビの高さを決めないとテレビ画面に照明の光が反射したり、窓とテレビの位置によっては部屋の風景が反射してしまい、肝心のテレビ映像がよく見えない…。なんて事も起こります。せっかくの壁掛けTVも反射グレアで画面が見づらいようではストレスが溜まります。そのため窓や照明の光がテレビ画面に影響を与えないよう、テレビの位置を調整することも大切です。部屋の照明計画と窓の位置を考慮して、反射の影響を受けにくい最適な位置を見つけましょう。

お使いの家具との調和

壁掛けテレビを設置する予定の部屋はどんな部屋でしょうか?
リビングルームなどでテレビを設置する場合は、普段から使用しているソファやチェアの高さも考慮する必要があります。いつも使う椅子に実際に座った状態での目線の高さを測り、それに合わせてテレビの高さも決定するのがよいでしょう。
また、寝室などでベッドに横になった状態で視聴したい場合はベッドに寝そべった状態での目線の高さを考慮する必要があります。この場合、座って視聴する時とは違い、目線より高めにテレビを設置し、見上げるような形で視聴する事になります。その際にテレビはやや下を向くような角度で設置した方が見やすいです。そのため、壁掛け金具は下向きの角度調節機能があるものがおすすめです。
状況に合わせた高さに設定することで長時間でも無理なく快適に視聴できるようになります。テレビの視聴シーンを想像しながら高さを決定しましょう。

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実際に高さを決定する際のステップ

1.実際に視聴する姿勢での視線の高さを測定

実際に視聴する姿勢での、目線の高さを測定します。
床に座る場合、椅子やソファに座る場合、ベッドに寝た状態など、姿勢により目線の高さは大きく変わります。視聴シーンに合わせた姿勢で測ってみましょう。
以下におすすめの設置高さを挙げています。ぜひ参考にしてみて下さい。

リビングなど、ダイニングテーブルに座った人・床に座った人が
共通して一つのテレビを見るような場所の場合
椅子・床に座った人が見る場所の場合
和室など、全員が同じ高さから見る場所の場合
全員が同じ高さから見る場所の場合
寝室など、寝ながら見る場所の場合
寝ながら見る場所の場合

2.視聴距離を計算

テレビの設置位置に合わせた視聴距離もチェックしてみましょう。壁掛けテレビを設置する上で高さはもちろん重要ですが、視聴する際のテレビからの距離も重要です。近すぎても遠すぎても目が疲れてしまいますので、高さと併せて視聴距離も確認してみるのがおすすめです。
最適な視聴距離はテレビのサイズと画質に基づいて以下のように計算します。

  • 4Kの場合 画面の縦幅 × 約1.5倍
  • フルハイビジョンの場合 画面の縦幅 × 約3倍

おすすめの視聴距離はこのようになっております。ぜひ参考にしてみてください。


インチ数 4K フルHD

3.テレビの上端~中心を目線の高さに合わせる

決定した視聴距離と視線の高さに基づき、テレビの中心が上端~目線の高さになるように壁にマークをつけます。
設置を手伝ってもらえる人が2人以上居る場合は、設置個所でテレビを持ってもらい、それを実際に視聴する位置と姿勢で見ながら高さを決定するのもよいです。テレビ壁掛けの高さ決定方法には色々な説がありますが、やはりご自身が無理なく快適に視聴できる姿勢を保てる高さである事が大切です。この方法を用いて直感的に見ていて楽だと感じる事ができる高さを選ぶのも一つの手です。

4.設置作業

マークした位置に基づいて、テレビの壁掛けを行っていきましょう。テレビに壁掛けブラケットを取り付け、テレビを設置します。テレビのサイズや金具の形状によっては複数人で行う方がよい場合があります。特に重めの金具や大きなテレビなど一人で持ち上げながら作業する場合は危険ですので誰かに手伝ってもらう事を検討してみてください。

また、ご自身での取り付けは不安という方は壁掛けテレビのプロに設置工事を依頼するのもおすすめです。ぜひ検討してみて下さい。

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まとめ

壁掛けテレビの高さについて解説させていただきました。快適にテレビを見るうえでテレビの高さは非常に重要です。お部屋の環境や視聴時の姿勢など、個人のライフスタイルや好みに合わせた適切な高さをみつける参考になれば幸いです。ぜひ適切な高さでテレビを壁掛けしてご家族や友人との壁掛けTVライフをお楽しみください。

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